通夜に参列した人によれば、西口総裁は最近まで元気だったが、2カ月前くらいに風邪のような症状で体調を崩したという。40年来の親交がある人物はこう話す。

「歴史に残る大物ヤクザだったね。以前は住吉連合会と言って、いろんな一家の連合体だったのを、各一家をまとめて『住吉会』に改称した。そういうことができたのは、上にも下にも気づかいのできる人だったから」

 住吉会は構成員は3100人といわれる。トップの死去でどんな影響が出るのか。前出の人物はこう続ける。

「最近は警察の取締りが厳しくなっているし、内部抗争しても意味がない。それより、他の団体が外から攻めて来るという可能性はあります」

 やはり予断を許さない。(本誌・上田耕司)

週刊朝日オンライン限定記事

著者プロフィールを見る
上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

上田耕司の記事一覧はこちら