サファテ、来年には名球会入り? 東尾修が日本記録更新の要因を分析
連載「ときどきビーンボール」
広島、西武、ソフトバンクと渡り歩き、7年で222セーブ。来年には、250セーブ以上が資格条件となる名球会の仲間に入るだろう。「チャンスをくれた球団、神様の導きのおかげだと思う。日本へ来たのは間違いではなかった」と言う。今では救援陣の精神的支柱として若い投手にもアドバイスを送っていると聞いた。ぜひ、毎試合準備する心構えを説いてほしい。日本球界は彼から学ぶことは多いはずだ。
今年は中日の荒木、巨人の阿部、そして大リーグでは青木(現メッツ)が2千安打を達成し、阪神の鳥谷も、このコラムがみなさんに読まれるころには達成しているかもしれない。また、名球会に新しい仲間が入ってくる。新たな風が吹くことは素晴らしいこと。名球会がどう変わっていくかも楽しみだ。
ペナントレースは、ソフトバンク、広島の優勝が目前に迫ってきた。本来なら最終戦までもつれ込むような熱戦を期待したかったが、それだけ他チームの追随を許さなかったということだ。とりわけ、ソフトバンクは選手層の厚さが要因とされるが、主力に故障者が出る中で守護神のサファテが1年間働いてくれていることこそ、一番だと言っていいだろう。
※週刊朝日 2017年9月22日号
東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝。
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