ネット上では「結婚や妊娠で違約金が生じるのは人権侵害だ」といった指摘が相次ぎ、武井を擁護する意見が広がっている。CMなどを打ち切れば、かえってイメージダウンにつながるリスクもあり、各社とも当面継続することを決めたとみられる。

 オスカーに所属するタレントには「25歳まで恋愛禁止」という暗黙の内部ルールがあり、武井はそれを破ったのではないかと取り沙汰された。

「タレントとの契約書に『25歳まで恋愛禁止』という項目があるわけではない。有名になりたい、お金も欲しい、いろんなものを欲しがっても無理に決まっているので、デビュー前のタレントには『25歳まではわきめもふらずにがんばっていかないと、この業界ではスターになれない。それができないんだったら、この業界を辞めてフツーの仕事についたほうがいいよ』という説明をしています。ただ、21歳だろうと30歳だろうと、年齢だけではなく、周囲が認めてくれれば全然問題ない」(鈴木副社長)

 武井の場合は23歳だが、周囲が認めたケースのようだ。オスカープロの後藤久美子や上戸彩の結婚も電撃だった。だが、

「前もって話があったので、今回に比べれば……」(鈴木副社長)。

 と、今回の衝撃の大きさを認める。

 武井は引退はせず、仕事を続けるという。鈴木副社長はこう期待する。

「武井の場合、手塩にかけてずっと十数年育ててきたわけですから、簡単に代わりがいるわけではない。それは影響は大きいですよ。武井にはひとまわり大きくなって帰ってくることを期待していますし、本人もそういうつもりでがんばる気持ちがあるみたいです」

 一方、TAKAHIROのファンの20代の女性はこう話した。

「TAKAHIROはイケメンだよねと言われがちですが、私が好きな理由はボーカル。声が一番好きなんです。TAKAHIROは絵も書もプロ並みで、空手は黒帯。美容師の免許も持っていて多才な九州男児なんです。TAKAHIROも以前から結婚願望が強く、子供を欲しがっていたし、武井さんも若くして結婚したかったみたいで、いいタイミングだったと思う。ここはファンが祝福してあげたい」(本誌・上田耕司)

※週刊朝日オンライン限定記事

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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