■渡辺祥子(映画評論家)


評価:超オススメ、ぜひ観て
狙撃される恐怖。魚雷の怖さ。背後に忍び寄る敵機。陸海空、それぞれの恐怖を重ねながら敗退英仏40万兵士救出の様子を語る。その実話に、彼らの救助に手を貸す民間人の心情、愛国心も加わり英国民の誇りが浮かび上がった。

■大場正明(映画評論家)
評価:超オススメ、ぜひ観て
異なる時間の流れと立場が異なる複数の登場人物の視点を巧みに交錯させ、圧倒的な臨場感で危機的状況を描き出す。生死を分ける瞬間が何度も訪れ、迫真のアクションだけでなく、極限状態の心理も掘り下げられている。

■LiLiCo(映画コメンテーター)
評価:なかなかGOOD!
今までのノーラン作品とはあまりにも違った! 映像の迫力は相変わらず息を止めるほど凄いけど、真の人間ドラマもあります。なんたってM・ライランスが演じる役の優しさに心打たれた。皆があんな性格だったらいいなぁ。

■わたなべりんたろう(映画ライター)
評価:超オススメ、ぜひ観て
圧倒的な緊迫感と詩的さで戦争の非情な残酷さを炙り出す。海岸線、空、海上の時間的密度の違いを一つのストーリーに見事に織り上げる。「私たちの世代が子どもたちを戦場に送り込んでしまった」の台詞が印象的だ。

週刊朝日  2017年9月15日号