津田大介「大規模な通信障害の意外な“犯人”」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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津田大介「大規模な通信障害の意外な“犯人”」

連載「ウェブの見方 紙の味方」

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津田大介(つだ・だいすけ)/1973年生まれ。ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。ウェブ上の政治メディア「ポリタス」編集長。ウェブを使った新しいジャーナリズムの実践者として知られる。主な著書に『ウェブで政治を動かす!』(朝日新書)

津田大介(つだ・だいすけ)/1973年生まれ。ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。ウェブ上の政治メディア「ポリタス」編集長。ウェブを使った新しいジャーナリズムの実践者として知られる。主な著書に『ウェブで政治を動かす!』(朝日新書)

 そのため、どのネットワークを経由すれば目的の情報にたどり着けるのかという情報が必要になるのだ。インターネットに接続しているネットワーク同士をつなぐ道路案内板のようなもの、と考えれば理解しやすいだろう。

 インターネットに接続しているネットワークはそれぞれの事業者が管理しているが、ネット全体を管理する組織は存在しない。それぞれの事業者が最低限のルールに従って相互に接続することで、広大なネットが形成されている。「みんなが正しいことをする」ことを前提とした性善説的な仕組みとも言えよう。

 今回の障害は、そのもろさを浮き彫りにすることにもなった。グーグルが誤った経路情報を流したことで、本来経由すべきでない遠回りなネットワークを経由して通信が行われ、さらにその経路上で輻輳(ふくそう)が生じたために、障害が発生した可能性がある。

 わずか8分間の設定ミスが世界中のネットワークに影響を与えてしまう。それだけネットの世界におけるグーグルの影響力は大きいのだ。ネットが世界中で使われる大事なインフラになったからこそ、こうした「もろさ」を克服するための仕組み作りが求められる。

週刊朝日 2017年9月15日号


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津田大介(つだ・だいすけ)/1973年生まれ。ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。ウェブ上の政治メディア「ポリタス」編集長。ウェブを使った新しいジャーナリズムの実践者として知られる。主な著書に『情報戦争を生き抜く』(朝日新書)

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