北原みのり「民進党代表選、地味にスゴイ!」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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北原みのり「民進党代表選、地味にスゴイ!」

連載「ニッポン スッポンポンNEO」

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週刊朝日
北原氏は、民進党代表選から政治家の在り方を問いかける(※写真はイメージ)

北原氏は、民進党代表選から政治家の在り方を問いかける(※写真はイメージ)

 社会の理想を真摯に語り、政策の理論を述べ、何が求められているのかに知恵を巡らす時間。その場に参加している(←座っているだけ)と、これが民主主義だっ! 私はギリシャのポリスを見たっ!みたいな気持ちになるほど、「政治」が目の前にあったのだ。政治とは言葉だ。希望も理念も理想も、人の言葉から始まるのだ。

 印象に残ったのは「経済政策はあるのか?」という質問への前原さんの答えだった。

「オール・フォー・オールは経済政策ではない、命や尊厳をどう保障するかという社会政策なんです」

 ほろりときた。経済成長だけ重視すれば安倍さんと同じ。そうではなく、誰もが安心して、尊厳を損なわず、社会に信頼を持つことで、経済的にも好循環が生まれる。そんなふうに社会や政治を信じられたら。それこそ私たちがずっと、政治に奪われ続けている人間としての尊厳なのかもしれない。

 支持率6%の政党がどのように回復するか。勢いのある風に軽々しく乗り、意味のない言葉や嘘を平気で吐く政治家ではなく、痛みのわかる政治家を育てるしかない。野党共闘とか、そういう「作戦」だけじゃ勝てないことも、私たちは十分に知っている。政治家を育てよう。時間はかかるし、面倒なことだが、安倍さんに奪われたものはそれだけデカい。取り戻すには時間はかかるが、やるしかないのだ。

週刊朝日 2017年9月15日号


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北原みのり

北原みのり(きたはら・みのり)/1970年生まれ。作家、女性のためのセックスグッズショップ「ラブピースクラブ」代表

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