お忍びで日本橋三越本店を訪れた眞子さま(c)朝日新聞社
お忍びで日本橋三越本店を訪れた眞子さま(c)朝日新聞社

 家柄や肩書にとらわれない、かつてない自由恋愛を遂げる眞子さま。その強い意志と、周囲に流されない人格を育んだのは、三者三様の個性に合う環境を整えた秋篠宮家教育方針と子育て、との見方ができる。納得するまで好きなことをやらせ、自発的な興味を素直に伸ばすのが、ご夫妻の方針だ。

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 眞子さまは幼い頃から興味のあった美術を学ぶ道を選び、佳子さまフィギュアスケートやダンスに熱中した。昆虫や木登りが好きな悠仁さまは、「暇さえあれば敷地に広がる森で遊び、見つけた昆虫を図鑑で熱心にお調べになっていました」(宮内庁関係者)。

 慣習にとらわれない顕著な事例は学校の選択だろう。眞子さま、佳子さまはICUを選び、悠仁さまには「皇族の学校」と言われた学習院以外の進路を選択させて、周囲を驚かせた。

 だが、いわゆる勉強は強要しない。朝決まった時間に起きて学校へ行くなど、生活のリズムを大切にする。秋篠宮家に公私にわたり取材を続けたジャーナリストの高清水有子さんによれば、秋篠宮家の教育の柱は二つ。「あいさつ」と「感謝の心」である。

 佳子さまが20歳の会見で、父の秋篠宮さまを「導火線が短い」と表現し、「家の中ではささいなことで口論になる」と明かしたように、ときには家族とのすれ違いもある。それでも、会見での言葉の端々や公表した和歌に、家族への深い愛情をにじませた。先の高清水さんは、秋篠宮家の家族の絆を育んだのは手紙だと明かす。「機会あるごとにご家族でカードや手紙を贈り合う習慣があるそうです」

週刊朝日  2017年9月15日号