田原総一朗「北朝鮮のミサイルは米国への『抗議のメッセージ』だ」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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田原総一朗「北朝鮮のミサイルは米国への『抗議のメッセージ』だ」

連載「ギロン堂」

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北朝鮮との対話を拒んで、米国はいったいどうしようとしているのか(※写真はイメージ)

北朝鮮との対話を拒んで、米国はいったいどうしようとしているのか(※写真はイメージ)

 今回の北朝鮮の弾道ミサイル発射は、それに対する抗議なのである。そして、米国は、実は文在寅大統領のケースだけではなく、どの国からの米朝対話の要請も、いずれも拒んでいるのである。

 それは、2003年に設けられた6カ国協議を北朝鮮が裏切ってひそかに核開発をしており、06年に1回目の核実験を、09年に2回目の核実験をしたことに対して、米国は非常に怒り、北朝鮮をまったく信用しなくなったということなのだろう。

 それでは、北朝鮮との対話を一切拒んで、米国はいったいどうしようとしているのか。米国の思惑がつかめなくて、どの国の首脳も困惑しているのである。あるいは米国は、どの国の介入も拒み、直接、米朝トップ会談を行おうとしているのか。現に、水面下ではその交渉も行われていて、北朝鮮が核兵器かICBM(大陸間弾道ミサイル)のいずれかを放棄するのが会談の前提のようだが、北朝鮮はいずれも認めるはずがないと米国側はとらえているようだ。

 30日にトランプ大統領はツイッターで「対話は解決策ではない」と主張した。時間がかかればかかるほど、最悪のケースである武力行使がリアリティーを帯びてくるのである。

週刊朝日  2017年9月15日号


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田原総一朗

田原総一朗(たはら・そういちろう)/1934年、滋賀県生まれ。60年、早稲田大学卒業後、岩波映画製作所に入社。64年、東京12チャンネル(現テレビ東京)に開局とともに入社。77年にフリーに。テレビ朝日系『朝まで生テレビ!』『サンデープロジェクト』でテレビジャーナリズムの新しい地平を拓く。98年、戦後の放送ジャーナリスト1人を選ぶ城戸又一賞を受賞。早稲田大学特命教授を歴任する(2017年3月まで)。 現在、「大隈塾」塾頭を務める。『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)、『激論!クロスファイア』(BS朝日)の司会をはじめ、テレビ・ラジオの出演多数

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