北原みのり「ドイツのとある売春宿で」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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北原みのり「ドイツのとある売春宿で」

連載「ニッポン スッポンポンNEO」

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作家・北原みのり氏はドイツで売春宿を経営している女性と話す機会があったそうですが…(※写真はイメージ)

作家・北原みのり氏はドイツで売春宿を経営している女性と話す機会があったそうですが…(※写真はイメージ)

 彼女の店には様々な国の客がやってくる。彼女が言うには、買春行為には「お国柄」が出るという。例えばスウェーデン人は最初から最後までびくびくしている。「警察は来ないよね、ほんとにここは合法なんだよね」と何度も念を押してくる。1999年に買春者を処罰する法律が施行されたスウェーデンの男として当然の反応かもしれない。アメリカ人の男は「健康」に最も重きを置く。「君、病気じゃないだろうね」と何度も確認し、行為の後にシャワーを1時間浴びるとか。で、日本人。いいお客よ~とのこと。金髪で胸の大きい女性が好きで、女性が強い口調で何か言っても「はいはいはい」(←彼女が日本語で言った)と従い、行為前にシャワーを20分、行為に20分、行為後のシャワーを20分と、時間計算をキッチリやっている客が多くて、とっても楽よ~、と。

 国別に少し大げさに面白おかしく彼女は話してくれたんだけど、その場にいた女たちは大声で笑った。すごくリアルに想像がついたのだ。ちなみに、この話をすると「日本人男性ってもてるのね」と言う人がいて驚いたのだけど、そうではなく、スウェーデン男性の例が示すように、日本人男性がいかに性売買に慣れているかという話だと私は理解した。

 そんなこんなで、性売買の現場の旅、思わぬところで知らない日本人男性の顔を見た気がしました。取材はこれからも続く。時々ご報告していく予定~。

週刊朝日 2017年9月8日号


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北原みのり

北原みのり(きたはら・みのり)/1970年生まれ。作家、女性のためのセックスグッズショップ「ラブピースクラブ」代表

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