結婚前に実家で同居?! 横森理香夫婦の不思議ななれそめ

週刊朝日
 作家・エッセイストの横森理香の小説『ぼぎちん バブル純愛物語』は、日本のバブル時代を描いた数少ない優れた作品として評価を得た。2歳年下の増田勝行とは約10年間一緒に暮らした末に結婚。一人娘を授かり、バブル期の狂乱とはほど遠い健やかな夫婦生活を送ってきた。

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妻:大学生時代から、ダディ(夫の愛称)とは夜遊びしているときにたまに会う美大仲間だったんです。その後『ぼぎちん』のモデルとなった年上の彼と別れてニューヨークに住んでいたとき、なぜか私のアパートに転がり込んできて(笑)。それからだよね、一緒に住みはじめたのは。

夫:アメリカにいた友人の友人の家に居候していたから、そこにずっと居続けるわけにいかなくなって。

妻:だから大恋愛とかじゃないんです、私たち。でも美大系ってみんなそんな感じ。ちょっと変わっているから普通の人に相手にされなくて、仲間うちでひっついたり離れたり。私はもともと結婚したくなかったんですよ、誰とも。

夫:僕は一緒に住むなら結婚したほうがいいと思っていたんです。相手がもし病気やけがでもして集中治療室に入ったとき、家族じゃないと面会できないとか面倒なことになると知っていたので。でも当時、まだ無職に近くて自分自身が自立できていなかったので、奥さんが嫌なら仕方ないと。

妻:カメラマンはアシスタント時代が長いから、朝早くから夜中まで働いて大変だったよね。しかも薄給で。私はとにかく早く自立したくて、20代から30代にかけては仕事一筋でした。ダディとは、たまに一緒に夜遊びするぐらい。結婚する前、私の実家で一緒に住んだこともあったんですけど、私より彼のほうが母と仲良かったですね(笑)。

夫:静岡から上京した後、他人の家によく居候していたから、そういうのにまったく抵抗がないんですよ。

妻:途中で別れ話が出るようなこともなく、結婚まで自然と10年間続いたのは、きっとお互い恋愛体質じゃないから。美大系の人ってアンチセクシュアルな人が多いんです。一見、センスが良くて格好良く見えるかもしれないけど、そっち系は苦手(笑)。

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