落語で泣く2人…春風亭一之輔が寄席で見た“神様”とは? (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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落語で泣く2人…春風亭一之輔が寄席で見た“神様”とは?

連載「ああ、それ私よく知ってます。」

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人間ってメチャクチャに怒ると大量に発汗するんですね…(※写真はイメージ)

人間ってメチャクチャに怒ると大量に発汗するんですね…(※写真はイメージ)

 それから1年半。「ひさびさに解禁しよーかな」とT師匠。本当に1年半ぶりに『宗論』をやったら、楽屋の戸を叩く音が。あのご婦人でした。まじで。やはりビショビショです。

ご婦人「あなた、まだやってるんですかーっ!! 久しぶりに寄席に来たら、またこんな思いさせられて、私はどーしたらいーんですかっ!!」
T「えーっ!! 今日、久しぶりにやったら、またあなたがおみえに……」
ご婦人「言い訳はいいんです!!もっと明烏とか……」
T「昨日やりましたよ! 昨日来てくださいよっ!」
ご婦人「知りませんよ! 私だってあなたのファンだから、毎日来たいのに(泣)!」
T「ありがとうございます! 私だってあなたに他の噺も聴いてほしいんです(泣)!」

 二人は手を取り合ってました。『宗論』でここまで泣く人(しかも二人も)を見たのは初めて。

 これもすぐに楽屋内に広まり、楽屋の意見は、「神様はいるんだな」と「神も仏もないものか」と、もう一つ……「めんどくさいからお前たち、付き合っちゃえよ……」の三つに分かれましたとさ。

週刊朝日 2017年9月8日号


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春風亭一之輔

春風亭一之輔(しゅんぷうてい・いちのすけ)/1978年、千葉県生まれ。落語家。2001年、日本大学芸術学部卒業後、春風亭一朝に入門。YouTube「春風亭一之輔チャンネル」ぜひご覧ください!アーカイブもいろいろあります

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