命の危険も! 「夏場の長引く咳」の“受診タイミング”は…? (2/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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命の危険も! 「夏場の長引く咳」の“受診タイミング”は…?

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風邪をひいてから咳だけがいつまでも治らない。もしかすると?(※写真はイメージ)

風邪をひいてから咳だけがいつまでも治らない。もしかすると?(※写真はイメージ)

「3週間以上、咳が長引く場合には呼吸器専門医を受診し、まずはX線検査などで重篤な病気でないかを調べてほしいです。こうした病気に気づかず対症的な咳だけの治療を長期に続けると、咳の原因となっている病気自体が進行してしまうこともあります」

 咳喘息は専門医のもと、正しく治療すれば治療効果が比較的出やすい病気という。しかし、咳止め薬などを飲み続けるなどしてしのいでしまうと、いつしか本物の喘息に移行し、治りにくくなることもある。

 呼吸器専門外来では、主な症状が咳の場合、問診、聴診、X線検査、肺活量の測定などの肺機能検査、喘息を診断するための呼気中一酸化窒素濃度(FeNO)測定、アレルギー検査をおこなう。

 それらの測定値から、咳喘息と診断されれば、初期治療では、吸入ステロイドと気管支拡張薬が一つになったドライパウダータイプの吸入薬が使われるのが一般的だ。咳のひどいときに1日複数回吸入するタイプに加え、1日1回吸入するだけのタイプもある。

「どのようなタイプの吸入薬を使うかは、咳症状の程度や生活スタイル、吸入器との相性などによって医師と相談して選ぶのがいいでしょう」(檜澤医師)

 吸入ステロイドの副作用には声がれや口腔カンジダ症がある。

「吸入前後でしっかりうがいをし、咳が落ち着いてきたら薬を減量していく、吸入器を変更するなどの対応で副作用は軽減します」(同)

 咳喘息の治療が始まり、吸入薬を吸入するようになると、早い人だと数日で咳が徐々に治まり始める。

「ほとんどの場合、2週間で咳の頻度が約半分になり、1カ月でほぼ10分の1程度になってきます。その後は完治まで、患者さん次第で治療を続けます」(大谷医師)

 ただし、咳喘息は再発率が高い。ストレスによる悪化も近年増えており、あらゆるアレルギーテストは正常で問診中も咳き込まない人も多い。職場だけでしか咳が出ないという人もいる。


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