大逆転優勝なるか!? 猛追の西武が勝ち続けるのに必要なことは (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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大逆転優勝なるか!? 猛追の西武が勝ち続けるのに必要なことは

連載「ときどきビーンボール」

週刊朝日#東尾修
1番打者ながら本塁打を量産する西武の秋山(c)朝日新聞社

1番打者ながら本塁打を量産する西武の秋山(c)朝日新聞社

「次の1点」へのこだわりが昨季とはまったく違うよね。昨季は12球団ワーストの101失策だったが、源田の加入で変化した。ソフトバンク3連戦では浅村がヘッドスライディングで併殺を阻止していた。彼がこんな気迫を見せたのは初めて見たよ。

 投手陣も、開幕直後は「1点も取られちゃいけない」と投球が縮こまっていたが、今は違う。1試合平均で5点前後は取ってくれるわけだから、六回、七回まで3~4点はいいと、勇気を持って攻めていける状況が整っている。以前から言ってきたが、投手力を作る要因の一つは強力打線だ。エースの菊池雄星にはあまり関係ないが、例年7~8勝で止まっていた投手陣が2桁以上勝って自信を深めるには、最高の環境となっている。

 2008年のリーグ優勝を最後に、最近3年はBクラスに沈んだ。長く優勝から遠ざかるチームは「負け癖」がついてしまう。言い換えれば「勝ち方」が見えなくなるものだ。新監督になって最初のシーズンに大型連勝が生まれた。上位球団に互角以上の戦いをして勝つことがチームに自信を与えるものだ。こうなったら、勢いを殺さないことだけを考えればよい。投打がかみ合う歯車に、監督は適度に油をさせばいい。

 投打の主力に故障者が出ている楽天は、今は苦しいが、故障者が戻ってくるまで我慢して粘れると、チーム力は確実に増した状態で9月に入れる。ソフトバンクは毎年のように優勝争いをしており、最後の最後に勝負所が来ることはわかっている。本当におもしろい優勝争いになりそうだ。

週刊朝日 2017年9月1日号


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東尾修

東尾修(ひがしお・おさむ)/1950年生まれ。69年に西鉄ライオンズに入団し、西武時代までライオンズのエースとして活躍。通算251勝247敗23セーブ。与死球165は歴代最多。西武監督時代(95~2001年)に2度リーグ優勝。

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