高給で知られるのは外資系企業だが、近年は欧米系だけでなくアジア系も、高額で学生を引き付ける。

 就活情報サイト「リクナビ」で6月下旬、中国の通信機器メーカー、ファーウェイ・ジャパンの求人が話題を集めた。初任給は40万1千円。「就職したい」などの声がネット上で広がったが、同社によると、同業の外資系企業と同水準で特別に高くはないという。

 日本マイクロソフトグループは営業・技術職の年590万円に対し、開発職700万円。韓国系のLINEも高い技術を持つ人材は600万円以上だ。

 厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、2016年の大卒初任給は前年比0.7%増の20万3千円。エンジニア職中心に一部企業の待遇がいかに破格かわかる。

週刊朝日  2017年9月1日号