池波志乃 中尾彬に「浮名を流すくらいじゃないと困る」

週刊朝日
 ストールをねじって首に巻く独特のスタイルから「ねじねじ」の愛称で親しまれる夫・中尾彬。ドラマや映画ではこわもてな役が多いが、13歳下の妻・池波志乃とのおしどり夫婦ぶりでも知られている。出会いは40年前。妻は最初から夫を「品定め」していたという。夫より数段上手、かもしれない──。

*  *  *
妻:出会いは1977年。テレビの時代劇での共演です。

夫:志乃は22歳、僕は35歳。酒の話から知り合ったんだよね。当時は日本酒ブームで「越乃寒梅」が幻の酒だった。「おれ昨日、それ飲んだんだよ」って撮影の合間に話をしたら……。

妻:「そんなの私、しょっちゅう飲んでるわ」って(笑)。父のなじみのお店を教えてあげたんです。

夫:で、一緒に飲んだ。普通なら男のほうから「もう一軒……」となるんだけど、志乃のほうから「もう一軒、行きましょう」って。「どこへ?」と聞いたら「神田で芸者あげましょう」だって。

――妻の祖父は五代目古今亭志ん生。父は十代目金原亭馬生で、叔父は三代目古今亭志ん朝だ。落語一家に生まれ、子どものころから花柳界を身近に育ち、“粋な世界”に通じていた。

夫:僕も実家が木更津で、年中芸者はあげてましたけどね。22歳の女の子がそんなこと言うとは珍しいなと。

妻:神田の芸者衆は父がかわいがってた人たちで、私も友達だったんです。要するに私は彼女たちに品定めをしてもらったんです。「いいと思う人を連れていくから」って。みんなに順番に見てもらって廊下の端で「どう思う?」って聞いたら「いいんじゃない?」。

夫:僕も芸者衆の扱いには慣れてましたしね。結局、不良が不良を呼ぶんだよ。

妻:たしかに(笑)。

――当時、夫はプレイボーイと評判だった。何が妻のお眼鏡にかなったのだろう。

妻:とにかく話が合ったんです。本も演劇も。本を貸してくれたの覚えてる?

夫:赤江瀑さんの。

妻:そう。私は人から本を借りたら汚さないように包装紙でカバーをかけるのが習慣だった。それでカバーをかけたまま返したの。

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