ピースカレー「旧軽」に建つ。ルーは、数十種類のスパイスを軍鶏の出汁と合わせ、野菜でとろみと甘みを出した。米は、完全無農薬のコシヒカリを白米7:玄米3の割合で炊き上げ、長粒米のような食感にしている。肉も野菜も、すべて長野県産。甘じょっぱい自家製福神漬けの材料も、地元農家が作った野菜だ。1350円。税抜き(撮影/写真部・松永卓也)
ピースカレー
「旧軽」に建つ。ルーは、数十種類のスパイスを軍鶏の出汁と合わせ、野菜でとろみと甘みを出した。米は、完全無農薬のコシヒカリを白米7:玄米3の割合で炊き上げ、長粒米のような食感にしている。肉も野菜も、すべて長野県産。甘じょっぱい自家製福神漬けの材料も、地元農家が作った野菜だ。1350円。税抜き(撮影/写真部・松永卓也)
ピース軒長野県軽井沢町軽井沢1274-1/営業・11:00~14:30L.O.、17:00~19:30L.O./休日・水、第2火(撮影/写真部・松永卓也)
ピース軒
長野県軽井沢町軽井沢1274-1/営業・11:00~14:30L.O.、17:00~19:30L.O./休日・水、第2火(撮影/写真部・松永卓也)

 著名人がその人生において最も記憶に残る食を紹介する連載「人生の晩餐」。今回、小説家・唯川恵さんが紹介するのはピース軒の「ピースカレー」だ。

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 軽井沢に移り住んで、13年になります。これまでおいしい料理を紹介するときは、古くからあるお店ばかりだったんですが、今回は新しいところを紹介できて嬉しいです。ここは、4月にオープンしたばかりのカレー専門店。軽井沢でカレー専門店はとても珍しく、興味を持ちました。

 スパイスがかなりきいた独特の味付けのルーはちょっと薬膳のようでもあり、健康によさそうです。お肉は軍鶏(しゃも)。歯ごたえも味もしっかりとしています。軍鶏鍋が評判の「オゴッソ」という居酒屋の社長が経営してるからでしょうね。それに嬉しいのが、プラス500円でいただけるサラダバー。地元の採れたて野菜がズラリと並んでいて、香りも味も濃い。つい、2皿いただいてしまいます。

 ロースカツ、オムレツ、焼き豚、信州牛をそれぞれ使ったカレーもあるんですよ。夜はそれらの具だけを注文し、つまみながら呑んで、軍鶏のカレーで締めます。これからメニューが増えるそうですから、どんなつまみと酒が出るか楽しみです。

「ピース軒」長野県軽井沢町軽井沢1274-1/営業時間:11:00~14:30L.O. 17:00~19:30L.O./定休日:水・第2火

週刊朝日 2017年8月11日号