「苦手だった平泳ぎは、北島康介を見て研究したそうです。北島は、昨年まで平井さんの下で東洋大の学生と共に練習していましたからね。さらに、いま日々の練習を共にしているのは世界トップレベルの萩野公介。最高の環境で才能を伸ばしたということでしょう」(前出デスク)

 そんな大橋の実質デビューは今年4月の日本選手権。400メートル個人メドレーで日本記録を3秒24更新する4分31秒42(リオ五輪銅メダル相当)をマークして優勝し、今回の世界選手権の代表権を得たのだった。

 今回の世界選手権に備えて6、7月にはスペインで高地合宿し、涙を流しながら頑張ったという。

 取材した記者が「とにかく明るい」と証言する大橋。遅咲きゆえに虚勢を張らないところも、五輪という大舞台では精神面で好材料となるだろう。

アイドルグループ欅坂46の「サイレントマジョリティー」が流れると踊り出すそうで、付いたあだ名が“マジョリーナ”。2020年東京で、マジョリーナの歓喜の踊りをぜひ見たいものだ。(岸本卓司)

※週刊朝日オンライン限定記事