扇風機やエアコンだけでなく、かき氷器などで夏気分を満喫するのもよい。最近は、かき氷やアイスクリームを自宅で手軽に手作りできる製品が数多い。

 梅田ロフト(大阪市)の木橋育子さんは「台湾風スイーツかき氷が作れる製品などが、昨年に引き続き人気です。今年はアイスクリームマシンも充実しています」と話す。ジューサーやミキサーも含め、売り場には約50種の品が並ぶ。

 店頭での売れ筋1位は「電動ふわふわとろ雪かき氷器」。氷を薄くスライスして削れるため、口の中でとろける食感を楽しめる。フルーツなどの味付き氷を用意すれば、台湾風スイーツかき氷も簡単に作れる。

 2位の「大人の氷かき器」は筒状で持ちやすく、クールな見た目が特徴。レシピ集をつけて、味付きかき氷をアルコールドリンクや料理にトッピングする食べ方も提案している。

 5位の「きょろちゃん」は、ハンドルを回して氷を削るのに合わせて、目が左右に動く。1978年に発売された商品の復刻版で、40代以上の世代からは懐かしいという声も。

 3位に登場する「アイスクリームココット」は、アイスクリームを手作りできる面白グッズ。冷凍庫で冷やしたカップに、材料を入れてスプーンでかき混ぜるだけだ。自宅で、楽しみながら手軽に味わえる。

 4位の「アイスクリームメーカー」も、専用の保冷ポットを事前に冷凍庫で冷やして使う。素材をポットに入れると、電動でかき混ぜる。空気の入りやすい構造の回転刃を使っており、滑らかに仕上がるという。

 パステル調の色づかいや、凝ったデザインの商品が多く、専用のカップやポットはそのまま食器として盛り付けられる。

「作る過程などを写真に収めて、フェイスブックやツイッターでの発信を意識した、おしゃれな商品が人気です。若いカップルや女性同士で盛り上がっているようです」(前出の木橋さん)

 商品選びでも、今や“SNS映え”が欠かせないポイントのようだ。

週刊朝日 2017年7月28日号