同じく大ファンの森口博子さんは、同じ歌手として感動したという。

「歌うときには、腹筋だけでなく背筋もすごく使う。腰を痛めた状態で発声するのは、相当痛かったのでは。聖子さんの曲には、高音が伸びるものも多い。そんな状態を乗り切ってみなさんに感動を与える精神力の強さは、やっぱり女神だなと感じました」

 森口さんのコンサートに参加するバンドメンバーは、聖子のコンサートのバンマスでもある。今回の武道館コンサートでも、聖子の様子を間近で見ていた。

「それはもう、まさにプロフェッショナルだった、素晴らしい歌唱だったと言ってました。最後までやりきる姿、気づかい、すべての在り方が美しかったと。その話を聞いて、私も思わず涙ぐんじゃいました」

 ツアーは8月20日まで続く。容体について現段階では所属事務所やレコード会社からのアナウンスはない。早く快復して、新たな聖子伝説を刻んでほしい。 (本誌 太田サトル)

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