室井佑月「またキレたってよ」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

室井佑月「またキレたってよ」

連載「しがみつく女」

このエントリーをはてなブックマークに追加
今回の選挙の結果は、全国の人々が固唾をのんで見守ったはず(※写真はイメージ)

今回の選挙の結果は、全国の人々が固唾をのんで見守ったはず(※写真はイメージ)

 安倍首相は都議選の最終日、ようやく秋葉原の街頭で応援演説をした。彼が登場すると、街頭からブーイングと「帰れ!」コールが巻き起こった。すると安倍首相は聴衆を指差し、

「こんな人たちに負けるわけにはいかないっ」

 と声を張り上げた。またキレたんか?

 なぜ、ブーイングが起こったのか、この人は考えたりしないんだろう。

 総理大臣は、自分の支持者だけの代表ではない、すべての国民の代表者である。

「こんな人たちに負けるわけにはいかないっ」って、自分に刃向かう人たちは敵という考え方なのか?

 当たり前のことだけど、この国もこの国の財産も、あなたたちのものじゃない。そして、あなたたちは国民を守る義務がある。選別したりせず、すべての国民をだ。それが仕事じゃないの?

 それが理解できず嫌だというなら、議員を辞めるしかないね。こんなんで共謀罪通して、大丈夫なのだろうか?

週刊朝日  2017年7月21日号


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

室井佑月

室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい