一方、ジェネリックレグザという呼び方に、“本家”の東芝映像ソリューションは困惑気味だ。ネット上で言葉が一人歩きしてることもあって、6月17日にはホームページで「当社製デジタルボード搭載の他社液晶テレビについて」という説明を掲載。これらの液晶テレビの開発や設計、製造には関わっておらず、性能や品質を保証するものではないとしている。

 担当者は、

「確かにボードは供給していますが、レグザと同じではありません。レグザブランドには一定の基準を設けており、自社製のテレビでも、基準を満たさない場合はレグザとはつけておりません」

 としている。レグザブランドへのこだわりはさすがだ。

 今回のドンキの成功で、テレビの価格競争は一層激しくなるとみられている。メーカーや販売店は大変だろうが、かつては高嶺(たかね)の花だった50インチテレビを購入できた記者としては、素直に喜びたい。(本誌・大塚淳史)

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