<小池百合子都知事が「公明党の提案がまさに花開いた」と明言している通り、都議会公明党の粘り強い取り組みによって無償化が実現したことは明らかです>

 にもかかわらず、<共産党は機関紙「赤旗」などであたかも自分たちの実績のように盛んに宣伝>していることが<汚い>という。

「書いてあることはすべて裏付けがあり、事実です」(公明党広報部)

 言い分はあるにしても、公党が発する文言としては少々口汚いように思えるが……。創価学会、公明党を取材しているジャーナリストの山田直樹氏が解説する。

「学会の戸田城聖・2代目会長が著した『折伏教典』は他宗派ではなぜダメなのかを解説している。他宗派攻撃のための戦闘教科書です。激しい言葉による攻撃をためらってはいけないと教えているのです。当然、共産主義とも相いれず批判の対象になります。共産党側も公明党を“政教一体”と批判し、両者の対立は先鋭化していきました」

 不毛な争いに終止符を打つため、1974年に作家の松本清張が仲介して学会と共産党の間で「創共協定」が締結された。しかし、公明党は頭越しにされたため態度を硬化。結局、「和解」には至らなかった。

「それにしても、今どきハイエナ=悪という言語感覚はどうか。彼らだってちゃんと自分で狩りをしている。引き合いに出されたハイエナが気の毒です」(山田氏)

週刊朝日 2017年7月14日号