共産党と公明党の対立、その先行きは?(※写真はイメージ)
共産党と公明党の対立、その先行きは?(※写真はイメージ)

「正式な形では抗議していません。まともに相手にしていない」

 日本共産党の植木俊雄広報部長は、怒気をはらんだ口調でそう言い捨てた。怒りの矛先は、6月21日に公明党の広報が公式ツイッターに投稿した記事だ。

<3つのKでわかる 共産党ってどんな党?>とのタイトルで、<汚い!実績横取りのハイエナ政党><危険!オウムと同じ公安の調査対象><北朝鮮!「危険ない」と的外れな発言>などと記載。公明党の機関紙「公明新聞」の記事を転載したものだという。

 直後から、ツイッターは大炎上。<とうとう下品な誹謗中傷団体になりました><ネトウヨと見紛うツイート><やっぱりゲス>などなど大量のコメントが寄せられている。

 都議選のさなかだけに、当の共産党も怒り心頭だ。

「公党に向かってまったく事実に基づかない悪罵を投げつけて、公正な選挙を汚している。ひとの悪口を言って回る前に自分の胸に手を当てて考えてみろ。安保法制、共謀罪の強行採決、加計隠しを反省しなさい!」(植木部長)

 公明党が言う共産党の<実績横取り>とは、今年度から東京都で実施された私立高校学費の実質無償化を指している。ホームページではこう書き込む。

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