稲田朋美(いなだ・ともみ)/1959年、福井県生まれ。早稲田大学法学部卒。85年に弁護士登録。2005年の小泉郵政選挙で「刺客」として福井1区から立候補し、初当選。内閣府特命担当相、党政調会長などを経て、16年、防衛大臣に就任=6月28日、防衛省に登庁。前日、都議選の応援演説での自衛隊の政治利用とも取れる発言が批判を浴びる(撮影/朝日新聞社・竹花徹朗) (c)朝日新聞社
稲田朋美(いなだ・ともみ)/1959年、福井県生まれ。早稲田大学法学部卒。85年に弁護士登録。2005年の小泉郵政選挙で「刺客」として福井1区から立候補し、初当選。内閣府特命担当相、党政調会長などを経て、16年、防衛大臣に就任=6月28日、防衛省に登庁。前日、都議選の応援演説での自衛隊の政治利用とも取れる発言が批判を浴びる(撮影/朝日新聞社・竹花徹朗) (c)朝日新聞社

 都議選の応援演説での自衛隊の政治利用とも取れる発言が批判を浴びる稲田朋美防衛大臣。翌日、防衛省に登庁した際の服装に、ファッションデザイナーのドン小西氏は苦言を呈する。

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 またしてもやらかしてくれたよね。失言はもちろんとんでもないにしても、あたしから見ると、この人のファッションは輪をかけてズレてる。失言で永田町を凍てつかせて一夜あけたこの日も、安定のズレっぷりだよ。

 おとなしめのモノトーンで、殊勝な気持ちになってるのかと思いきや、よく見ると、ぜんぜん懲りてない。だいたい白ジャケットが、深いVゾーンとグッと上った襟の、男目線を意識したデザイン。同じ白でも、できる女をアピールする民進党の蓮舫代表の白ジャケットに、ケンカ売ってるのかって感じだよ。

 ここに、女子中高生がつけてるようなターコイズのピアスをゆらゆら揺らしてさ。どっかの町役場の女性職員でもあんた、何しに役場に来てるの!って、上司に怒られるレベルだって。ま、このトンチンカンな天然キャラが、おじさまたちに受けてるらしいが、それって永田町の地域限定の話だからね。一般のビジネスの場では、癒やし系っていえば、ゆるい人。これだけで出世させてくれるほど、おじさんたちも甘くないのでお忘れなく。

週刊朝日 2017年7月14日号