世界報道写真大賞作の一部を紹介(※写真はイメージ)
世界報道写真大賞作の一部を紹介(※写真はイメージ)

 今、この瞬間にも地球のあらゆる場所で、無数の出来事が起こっている。レンズはそれをどう捉えたか。第一線の報道カメラマンが鋭い視線で切り取った、厳しくも美しい写真の数々。応募総数約8万点の中から選ばれた世界報道写真大賞作の一部を紹介する。

【スポットニュースの部 組写真1位】
ブルハン・オズビリジ(トルコ、AP通信)
2016年12月、トルコ・アンカラの美術館でスピーチ中のアンドレイ・カルロフ駐トルコ・ロシア大使を殺害した非番のトルコ人警察官。その後、特殊部隊に射殺された。美術館の隅で身をかがめる人々

【スポーツの部 単写真2位】
キャメロン・スペンサー(オーストラリア、Getty Images)
2016年全豪オープン4回戦、ガエル・モンフィス(フランス)がアンドレイ・クズネツォフ(ロシア)相手に見せたダイビングしながらのフォアハンド

【現代社会の問題の部 単写真1位】
ジョナサン・バックマン(アメリカ、ロイター)
2016年7月、アメリカ・ルイジアナ州で行われた、黒人への警察官の暴力に対する抗議デモで、静かに立ちふさがるイエシア・エバンス

【自然の部 単写真1位】
フランシス・ペレス(スペイン)
大西洋北東のカナリア諸島テネリフェ島沿岸で、捨てられた漁網が絡まったまま泳ぐアカウミガメ。海に投じられた網や置き去りにされた漁具はウミガメにとって脅威

【自然の部 組写真2位】
アミ・ヴィタール(アメリカ、ナショナル・ジオグラフィックに掲載)
ジャイアントパンダ保護で知られ、個体数増加に大きな役割を果たす中国・四川省臥竜自然保護区。野生復帰を間近に控えたパンダを人間との接触がなるべくない状態で飼育するため、飼育員はパンダの着ぐるみをまとう

●「世界報道写真展2017」
125の国と地域からの応募作品の中から選ばれた、約150点の入賞作品を展示
期間:8月6日(日)まで
会場:東京都写真美術館 地下1階展示室

週刊朝日 2017年6月30日号