約500台ものガチャポンを設置している秋葉原ガチャポン会館(撮影/写真部・小原雄輝)
約500台ものガチャポンを設置している秋葉原ガチャポン会館(撮影/写真部・小原雄輝)

 ガチャガチャ、ガチャポン、ガチャ……、そう呼ばれ、誰もが一度は手にしたことがあろうカプセルトイ。今や単なる子どものおもちゃではなく、精巧なアートとして大人や外国人にも大人気だ。

【写真】今や大人の楽しみ?人気のガチャポンを手にする人々

 1977年にバンダイが100円のカプセルトイマシンを投入、それまでクジ的なものだったが、アニメキャラクターの中からどれかが出てくるという安心感がカプセルトイの楽しみ方と歴史を大きく変えた。

 83年にはキン肉マンのフィギュア“キンケシ”が発売、一大ブームに。2012年にはコップなどにひっかけるフィギュア「コップのフチ子」が登場し、アニメファンだけでなく一般層へも拡大した。現在は200~300円のものが主流だが、500円のものも出現し、国内市場規模は277億円(16年度。日本玩具協会調べ)にもなる。

 中には同じアイテムやシリーズをひたすら集める“無限回収”をするコレクターもいて、子どもの遊びから大人の趣味へ、そして外国人にも人気である。

「うちは約半分が外国人客です」とは秋葉原ガチャポン会館の河野陽さん。小さなカプセルに入ったおもちゃは、精巧でカワイイ日本のアートだ。

【カプセルトイの名所3選】
(1)東京「東京駅に隣接、親子連れと観光客でにぎわう」
2017年3月、東京キャラクターストリートにトーキョーガシャポンストリートがオープン。東京土産にと立ち寄っていく家族連れや外国人観光客が楽しそうに回している。

(2)銀座「スタイリッシュな期間限定ショップ」
東急プラザ銀座の7回HANDS EXPOに9月30日まで、「コップのフチ子」5周年を記念して期間限定でオープンしているショップ。ここでしか手に入らないものも多数。

(3)秋葉原「外国人も大喜びのガチャポンの聖地」
約500台ものガチャポンを設置している秋葉原ガチャポン会館。人気の商品から、誰が回すの?というヘンテコなものまでラインアップされている。ガチャのトレンドがここにある。

週刊朝日 2017年6月30日号より抜粋