高島氏に事実関係を確認すると、いずれのケースも「都政への要望」や「区の情勢」を聴取する良い機会だったなどと、公務であることを強調した。同時に都議会自民党の名義で、同党の主張を書き連ねた文書が送られてきた。

<公用車は、都議会において議会活動に必要な措置として設けられた制度>として、そのうえで都知事が<議会活動のあり方に口を挟むのは、不当な干渉にほかなりません>と指摘する。さらに都庁幹部にも多くの公用車が割り当てられているが、<都議会の公用車のみ問題視するのは都議選目当ての小池知事流パフォーマンスとしか映りません>。

 自民党も公用車使用の透明化を図ることには異存はないはず。その上で適正に運用されているかは、都民が判断するだろう。(本誌取材班=亀井洋志、村上新太郎、小泉耕平、上田耕)

週刊朝日 2017年6月30日号