■1958~1966 プラスチックが登場


この頃からプラスチックのおもちゃが出始める。それまでのものは手作り感がにじみ出ていたが、次第にプラスチックの特性を生かした、カラーバリエーション豊かで細かい模様が入ったものなどが増えていく。鉄人28号などのアニメキャラも登場。

■1967~1973 おもちゃが男女別に
67年、おもちゃが男の子用と女の子用に分かれて登場。男の子用には乗り物やロボット、女の子用には人形やままごと遊びの道具などが作られた。プラスチックのおもちゃも進化。単色のものから、色の部品を組み合わせた、カラフルなものへと変化していった。

■2001~2005 大人の心をわしづかみ
2001年には「なつかしの20世紀」と銘打った「タイムスリップグリコ」シリーズが登場した。これは、大人をターゲットに、20世紀の懐かしい家電や乗り物、キャラクターなどを再現したもの。精巧なミニチュアを担当したのが、有名フィギュアメーカーの海洋堂。累計3500万個を売り上げ、空前のヒットとなった。

■~現在
最新シリーズは、スマートフォンと連動した、学んで遊べるおもちゃ。「木製の動物のおもちゃを撮影すると、動物がスマホのアプリの中に現れ、命が吹き込まれたように動き、生態も学べるんです」。そう話す河瀬茂宏さん(48)は、おもちゃの開発担当者。「手の感触はイマジネーションを刺激します。子どもがわくわくするものを作り続けたいですね」

週刊朝日 2017年6月23日号