舞台俳優としての長いキャリアを経て、10年、親友の小栗旬さんが監督デビューした映画「シュアリー・サムデイ」で、本格的に映像に進出。ドラマ「花子とアン」で人気・知名度ともに全国区となり、テレビの仕事がぐっと増えた。昨年からは映画づいていて、現在公開中の映画「帝一の國」「ちょっと今から仕事やめてくる」では、どちらもパワフルでエネルギッシュな役で、若手俳優のフレッシュさとはまた違う、強烈なインパクトを残している。

「若い俳優と世代は違っても、常に、何かで勝負してやりたいと思うんです(笑)。映像のキャリアは短くても、舞台でいろんな役を演じてきているから、その経験にはずいぶん助けられています。ただ、去年『トットてれび』で演じた森繁久彌さんの役は、たいへんなプレッシャーでした(苦笑)。黒柳徹子さんが、森繁さんの役は僕でどうかと推薦してくださったみたいなんですが、その理由が、『スケベそうだから』って。さすがは見抜いてらっしゃる(笑)」

週刊朝日  2017年6月16日号