津田大介「ヘイトスピーチ、過剰規制に懸念も」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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津田大介「ヘイトスピーチ、過剰規制に懸念も」

連載「ウェブの見方 紙の味方」

ヘイトスピーチ対策に取り組むフェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者 (c)朝日新聞社

ヘイトスピーチ対策に取り組むフェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者 (c)朝日新聞社

 一国で下された判決がグローバルに展開するサービスに対してどこまで影響を与えうるのか、専門家でも意見が分かれているが、今後のフェイスブックの運営方針に影響を与えることは必至だ。

 欧州ではヘイトスピーチ対策の厳格化がトレンドになっている。今後もこの傾向は続くのだろうか。

 実は欧州委員会は2015年12月8日に採択した「ヘイトスピーチに対する闘いに関する一般政策勧告」において、「ヘイトスピーチに対するいかなる取り組みも、限定つき権利である表現の自由に正当に課せられ得る制限を決して超えてはならない」と、過剰な規制への懸念を表明している。まずはあからさまな差別表現の削除からということなのだろう。表現の自由とネット上の人権侵害。バランスをどこで取るべきなのか、欧州も悩みながら対策を進めているのだ。

週刊朝日  2017年6月16日号


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津田大介

津田大介(つだ・だいすけ)/1973年生まれ。ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。ウェブ上の政治メディア「ポリタス」編集長。ウェブを使った新しいジャーナリズムの実践者として知られる。主な著書に『情報戦争を生き抜く』(朝日新書)

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