北原みのり「山口敬之氏の問題と性暴力」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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北原みのり「山口敬之氏の問題と性暴力」

連載「ニッポン スッポンポンNEO」

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男性とお酒を飲む時、女性はあることに気を付けるという(※写真はイメージ)

男性とお酒を飲む時、女性はあることに気を付けるという(※写真はイメージ)

 そもそも山口氏がTBSを辞めたのは、ベトナム戦争時に韓国軍に「慰安所」があったことを週刊誌で報じたのがきっかけだと、本人がメディアで語っていた。それを読み、なるほどね、と妙に納得した。僕(日本)だけが悪いわけじゃない! 韓国だってやってた!という幼稚さと、「慰安婦」問題を性暴力問題として理解できない剥き出しの性差別は、意識のない女性を部屋に引きずるように連れていける暴力的な感性と、つながっている。

 ちなみに韓国軍のベトナム戦争時の性暴力は、彼が「発見」するまでもなく、韓国の市民たちの手によって問題化されていることは、山口氏はご存知だろうか。

 最近の山口氏のフェイスブックは薔薇の写真ばかり公開されている(それまではラーメンとか蕎麦など食べたものが中心だったのに)。週刊誌の報道あたりから、「激しい雨に打たれてこうべを垂れていたバラが、嵐が過ぎたらまた上を向いて咲いていました」などと、自分を薔薇に例えるようなことを書いていた。薔薇を愛でる感性と、自分を薔薇に例える感性と、女を引きずる感性は同居する。安倍さんを支える「勢力」の闇は想像以上に深そうだ。

週刊朝日 2017年6月16日号


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北原みのり

北原みのり(きたはら・みのり)/1970年生まれ。作家、女性のためのセックスグッズショップ「ラブピースクラブ」代表

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