自民党東京都連はしがらみ政治で、利権構造にもなじむ。それだけではなく、いいものはいい、悪いものは悪いと言えない体質を生む。離党届を出したので、これからは都民ファーストをとことん応援する」

 都議選の争点となりそうな築地市場の豊洲移転問題。豊洲か築地かについて、自民党都連は「決められない知事」と批判する。若狭氏はズバリこう言う。

「私個人の意見としては基本的には豊洲に移転したほうがいい。ただし、自民党のようにできあがったんだからポンと移れというものではない。もっと創造性を持ち、工夫していくのがいい。総合的に考慮しない、安易な自民党の考え方は、いまだに変わっていない。最後は熟慮を重ねた政治判断になるのでは」

 離党届はこれから党紀委員会にかけられる。自民党側は小池劇場の“憎まれ役”にならないよう、慎重に対応しそうだ。

 6月23日の都議選の告示に向け、安倍自民との対決姿勢をどこまで打ち出すのか。小池知事の次の一手が注目される。

週刊朝日 2017年6月16日号