涼本奈緒(撮影/写真部・東川哲也)
涼本奈緒(撮影/写真部・東川哲也)

 5月6日に日本武道館で「武道館アイドル博2017」が開かれ、250組1300人のアイドルが参加。のべ6000人のファンが集結した。「会いに行けるアイドル」として一部で人気を集める彼女たちは、「地下アイドル」と呼ばれる。密着取材を敢行し、その実態に迫ってみた。

【写真】地下アイドル・涼本奈緒に完全密着!

 ダンスに没頭する高校生活を送っていた涼本奈緒が、atMEのオーディションを知ったのは、3年生の秋のことだった。

「大学は推薦で早く決まっていたので、その情報を知ることができたんだと思います」

 面接、ダンス、歌のテストに合格した4人が、3カ月間のレッスンを経てデビューした。

「親とは大学の勉強もしっかりやると約束しましたから、忙しいです。お昼は学食で。ラーメンがおいしいですよ」

 デビューから1年。熱心なファンが増える一方で、ライブ等に来なくなった(「他界」と呼ばれる)ファンもおり、「他界されないように、ステージを充実させたいです」と意気込む。

 父の太郎さんが語る。

「歌や踊りは好きだったけど、人前でしゃべるのは苦手な子でした。それが、きちんと話せるようになりました。大人と接したことで、成長したと思います。奈緒の活動のおかげで、家族の会話が増えました。一家の安泰につながってますね(笑)」

4月27日【16:45】
駅から歩いてライブ会場に向かう。必ずコンビニに立ち寄って買い物をする。この日買ったのは、水、カントリーマアムと汗拭きシート

4月27日【17:20】
この日のライブにはアイドルが5組参加。楽屋には20人以上が集まり大混乱だった。狭い中、素早く着替えてメイクする

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