おもしろいのが、一汁一菜を基本にしておくと、たまのお祝いのときなんかにたくさんおかずを並べると、家族が「うわぁ~!」と喜んでくれること。実は以前と同じなんだけれど(笑)、ひと際特別感が感じられるんでしょうね。これがハレとケの区別なんだなと、しみじみ感じています。

 おかずを食卓にたくさん並べていたころに比べて、盛り付けにも一工夫する余裕が生まれたし、食事もゆっくり味わうようになりました。だから一汁一菜って、実はぜいたくなことなんだなと感じています。肌の調子もいいし、精神的にも穏やかになったような気がする。いいことずくめですよ。

 明日は何を作ろうかしら、って私、取材中なのにもう考え始めちゃってます。

週刊朝日  2017年6月2日号