「怪獣酒場 新橋蒸溜所」店長のメフィラス星人(右)とバルタン星人が出迎えてくれた。 (C)円谷プロ
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「怪獣酒場 新橋蒸溜所」店長のメフィラス星人(右)とバルタン星人が出迎えてくれた。 (C)円谷プロ
「合体!ギラス兄弟 2色のラムチョップ」(=写真)など、各作品にちなんだオリジナルメニューやドリンクも多数。 (C)円谷プロ
「合体!ギラス兄弟 2色のラムチョップ」(=写真)など、各作品にちなんだオリジナルメニューやドリンクも多数。 (C)円谷プロ
店内には怪獣や宇宙人のリアルなフィギュアもズラリと展示されている。 (C)円谷プロ
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店内には怪獣や宇宙人のリアルなフィギュアもズラリと展示されている。 (C)円谷プロ

 川崎で大きな話題を集めた、ウルトラマンシリーズに登場する怪獣たちをテーマにした居酒屋「怪獣酒場」。

 その東京初進出となる新店舗「怪獣酒場 新橋蒸溜所」が、5月21日、東京・新橋にオープンする。「怪獣酒場」は、ウルトラ戦士たちと戦う宇宙人や怪獣たちが、<夜な夜な憂さを晴らし、気力を養って、明日への新たな悪巧みをするところ(※HPより)>。

 一部の時間帯を、地球人に向けて開放するというコンセプトだ。本来は怪獣たちのための店のため、店の入り口には、<地球防衛隊員>や<ヒーローに変身できる能力がある方>の入店をおことわりする注意書きが書かれている。

 どんな店なのか、と19日に開かれた内覧会をのぞいてみると、JR新橋駅直結の新店の店長は、悪質宇宙人・メフィラス星人。この日は、川崎の怪獣酒場店長でもある宇宙忍者・バルタン星人とともに、われわれを出迎えてくれた。「私に地球を差し出したい人間は、おおいに歓迎いたしますよ」と、メフィラス店長。

 2人の宇宙人は、報道陣のカメラにポーズをとってくれたり、深々とお辞儀してくれたりと、地球侵略を企てるわりに、客商売の心得があるのか、けっこう紳士的だ。

「グドンも歓喜! 特製ツインテールカツサンド」や「合体!ギラス兄弟 2色のラムチョップ」、「ペロリンガ星人のサイケデリック・カレー」など、ファンならニヤリとできそうな新橋オリジナルメニューやグッズも。

 店内には、ウルトラ怪獣・宇宙人のフィギュアや、ウルトラシリーズの名場面のパネル写真が展示されていたりする。そのパネルや店内のモニターに流される動画のチョイス、よく見ていると、ウルトラ戦士たちがピンチになっている場面ばかりのような気が……。スタッフにたずねてみると、

「その通りです。怪獣・宇宙人たちにとっての栄光の場面で、怪獣たちが気持ちよくお酒を飲めるようにということです」とのことだった。基本的に「地球人の利用時間」には、怪獣たちは登場しないそうだが、月に何度かイベントや「お忍び」として姿を現すこともあるという。

 ファンはもちろん、そうでない人だってワクワクできそうな怪獣酒場。楽しく飲んでいるうちに、「打倒・ウルトラファミリー!」と怪獣派がどんどん増えていったら……。それが、彼らの地球征服への新たな一歩なのかもしれない。(本誌・太田サトル)

※週刊朝日オンライン限定記事