「ひき肉より薄切り肉を」医師がすすめる「ドライマウス」を防ぐ食習慣 (2/3) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

「ひき肉より薄切り肉を」医師がすすめる「ドライマウス」を防ぐ食習慣

このエントリーをはてなブックマークに追加
週刊朝日#健康
食事を変えれば、口内環境は大きく変わる? (※写真はイメージ)

食事を変えれば、口内環境は大きく変わる? (※写真はイメージ)

 ドライマウスの原因は、唾液の蒸発や、唾液の分泌量の低下である。唾液の蒸発は、口呼吸やいびき、歯ぎしり、鼻の病気などによって起こる。

 唾液の分泌量が低下する原因は、加齢、ストレス、咀嚼筋など口まわりの筋肉の筋力低下のほか、糖尿病やシェーグレン症候群などの病気、降圧剤や抗ヒスタミン剤など薬の副作用、がんの放射線治療による副作用など、さまざまな要因が挙げられる。

 神奈川県在住の主婦、酒井良子さん(仮名・62歳)は、半年ほど前から口の渇きが気になっていたが、1カ月ほど前から渇きだけでなく痛みも感じるようになり、食事や会話がしにくくなったため、鶴見大学病院のドライマウス外来を受診した。

 検査の結果、唾液の分泌量が減っていること、カンジダ菌に感染していることがわかったため、処方された抗真菌薬を1週間飲んだところ痛みが治まった。その後、口の中を保湿するマウスウォッシュとジェルを毎日使用したことで、渇きもずいぶん改善したという。

 ドライマウスは中高年の女性に多く、年代別では多い順に60歳代、70歳代、80歳代、50歳代という傾向がある。しかし、近年、ストレスや咀嚼筋の低下などで若い人や男性のドライマウスも増えつつあると、山田歯科医院の山田雅昭歯科医師は話す。

「咀嚼筋の低下は、食事量が減ったり、やわらかいものばかり食べたりすることが原因で起こり、主に高齢の方にみられますが、食生活が昔とはだいぶ変わっているせいか、若い人にもみられます。また、唾液の分泌は自律神経がつかさどっているため、ストレスや緊張などによって自律神経のバランスが乱れることで、唾液の量が減ることがあります。精神的な影響による若年層のドライマウスも増えています」

 ドライマウスの治療では、まずは病気の治療やストレス解消など、原因を取り除くことが重要だ。しかし、慢性的な病気や薬の副作用などが原因の場合は、完治を目指すことは難しいため、渇きや痛みなどへの対症療法が中心となる。


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい