走りすぎると男性機能が低下するとなると、ドキッとする人もいるのではないか (※写真はイメージ)
走りすぎると男性機能が低下するとなると、ドキッとする人もいるのではないか (※写真はイメージ)

 日本のマラソンとジョギングの参加人口はレジャー白書(2016年版)によれば2190万人。街のそこかしこをランナーが駆け抜けていくのは、いまや日常の風景となった。しかし、走りすぎると男性機能が低下するとなると、ドキッとする人もいるのではないか。驚愕のリポート──。

 アロマテラピーの第一人者である日下部知世子さんのもとには連日、ストレスを抱えた相談者がやってくる。目的はストレステストによるカウンセリングのメンタルドック。最近多いのが、30代から40代の男女による性についての悩みだという。

「カップル間の性について悩んでいるという相談が、ここ1年半くらいで大幅に増えたんです。相談に来る方の多くは女性で、内容は深刻ですよ。男性側に問題がある方が多いのです」

 これまでに約80人から同様の相談を受けたという日下部さんは、ある男性に会って、詳しく聞いてみた。すると、男性は決して不健康というわけではなく、ストレスによるうつ状態なども見られなかったという。では、どこに問題があるのか。ストレスチェックなどをしながら、日下部さんは男性側にある共通点を見つけた。

「『仕事のストレスとかは走っていたらなくなりますよ』とみなさん言うんです。活力があって、日常的に走っているという共通項があったんですね。それも趣味程度にというものではなく、毎週大会に出るだとか、毎日仕事帰りに必ず走るだとか、本格的に取り組んでいるという点も同じでした」

 33歳の歯科衛生士の女性A子さんは、1年以上交際している38歳の税理士の男性といまだに関係がなく、自身に魅力がないのかと悩む毎日だ。旅行先でも“何事も起きず”に朝を迎えた。

「東北に彼と旅行した際、夜に湖畔を走りたいと言い残して2時間も出かけてしまったんです」

 カップルでの旅行中にさえランニングの練習を欠かさない。その男性のマラソン歴は10年以上で、アスリート並みに練習しているのだという。

 ハードに練習を重ねるランナーと性交渉に至らないことの因果関係は何か。

 相談者の一人である38歳の商社マンBさんはマラソンのほか、自転車レースやトライアスロンにも参加する。Bさんは緊張気味にこう話した。

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