「アルターイン青山店」では入園・入学グッズにも対応している。お弁当袋は1700円~。このお弁当袋は巾着型の一般的なもの。東京都港区北青山3-5−2 第二青朋ビル1F「アルターイン青山店」では入園・入学グッズにも対応している。お弁当袋は1700円~。このお弁当袋は巾着型の一般的なもの。東京都港区北青山3-5−2 第二青朋ビル1F 営業時間11~20時(年中無休)
ポケットをつけたり、裏地をつけるなど、デザインや仕様によって、追加料金が発生する。また、材料は持ち込みポケットをつけたり、裏地をつけるなど、デザインや仕様によって、追加料金が発生する。また、材料は持ち込み
 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は、手作りグッズの店「アルターイン青山店」について。

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 結婚しただけではそれほど付き合いは変わらないが、出産すると「いきなり話が合わなくなって、互いに距離を置くようになる」のは、一般人も芸能人も同じであるようだ。

 いわゆるママタレたちは、「上の子も下の子も同い年で」とか、「同じ幼稚園」「同じ小学校」ということで新たな交友が広がっていくのだとか。

 というワケで、女子アナと女優とか、お笑い芸人とモデルなどと、それまでは共通の話題がほとんどなかった職種の有名人が、子供をきっかけに急に仲良くなるのだ。

 そんなママタレの子供たちが通うのは私学である場合が多く、春先は、入園・入学グッズをどんなモノにするかで、楽屋トークが賑わっていた。

 2人のママである某女子アナに聞いたところ、「とにかく、浮かないことが大事」とのこと。事前に用意していたモノが、お友達のスタンダードとはズレていると、「やっぱり芸能人ママは……と言われてしまう」というからタイヘンだ。

「最初の子供のときはイチから作り直した」という某ママタレは、「仕事のスケジュールで手作りがどうしても間に合わなくて、『アルターイン』に駆け込んだ」ことをこっそり教えてくれた。

 高級服やハイブランド品を「よみがえらせる」ハンドメイドのお直し、リメイクサロンで、青山通り脇の路地にある「青山店」は有名人の顧客も多いと聞く。

 その「アルターイン青山店」が、「入園・入学グッズ」も扱っているというのだ。

「オリジナルバッグ等の制作のご案内」という「アルターイン青山店」の手書きチラシによれば、手提げ袋、上履き袋、弁当袋にスモック、エプロン、きんちゃく、通園バッグなどの価格が丁寧に記されている。

「お弁当袋が1700円からという値段なので、とても良心的なうえに、注文から1週間ほどで出来上がるのが助かる」とは某ママタレ。

 でも、本来、手作りでなければならないモノを店に頼んでいるので、「マネジャーさんに行ってもらっている」と苦笑するママタレも……。やはり、子供がいない人には、なかなか理解できない“お約束”が存在しているし、店側も“有名人ママ御用達”とは気づいていないかもしれない(笑)。

 材料は“持ち込み”で、裏地、マチ入れ、ポケット、名前刺繍などがオプションとなる。

 入園・入学シーズンから少し過ぎたので、お友達の間で浮かないモノを改めて注文するにはいい機会かもしれない。

週刊朝日  2017年5月19日号

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山田美保子

山田美保子

山田美保子(やまだ・みほこ)/1957年生まれ。放送作家。コラムニスト。「踊る!さんま御殿!!」などテレビ番組の構成や雑誌の連載多数。TBS系「サンデー・ジャポン」などのコメンテーターやマーケティングアドバイザーも務める

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