「いまだに、テレビはタダだと思っている一般視聴者が多いけれど、このドラマをやってみて、本当に観たいものにはお金を払う人がいるんだとわかった。足掛け3年で映画化までいったものの(「ラストコップ THE MOVIE」)、もし10年続くようなことがあったら俺も喜んではいられないかな(笑)。だって、面白いことや新しいことがやりたくてこの世界にいるんだもん。ずっと同じことをやれと言われたらイヤになる。俺も何歳まで俳優を続けられるかわからない。でも理想としては、できるだけいろんな役をやりたいから」

 バブルを経験した世代のせいもあり、「ついガツガツしちゃうほう」だと笑うが、俳優としての50代は“還元の時期”と決めている。

「自分が前に出るより、周りを盛り上げていきたい。イケイケでいるのは、体力的にもしんどいし(苦笑)」

週刊朝日  2017年5月5-12日号