台湾人の彼とは、2年前の大久保の誕生日から付き合い始めた。もともとは友人の一人だったが、大久保さんが困っている時に助けてくれ、いつも優しく接しているうちに、この人だったらと思ったそうだ。そしてその1年後、誕生日直前にプロポーズされたという。

 大久保が、友人の誕生日祝い向けのビデオメッセージを撮ろうと海辺に行った時、彼が車で連れて行ってくれた。海辺に着くと、彼が突然、「車のトランクを開けてみて」と言ってきた。開けてみると『嫁給我(じゃぁげいうぉ、私と結婚して下さいの意味)』と書かれた文字が……。

 過去のデートでの写真や風船などと一緒に飾り付けて出てきた。

 台湾ではプロポーズの際には友人らの前ですることが多い。その姿を友人らがビデオに撮ってくれる。

 しかし、大久保が以前、恥ずかしいと言ったことを覚えていたのか、二人っきりの場だった。せっかくのプロポーズを演出し、シーンを収めたかったのか、「ちょっと待って!」と彼一人でその場で三脚を取り出して撮影を準備したり、音楽をならしたりとドタバタ。その時をこう振り返った。

「彼の姿に大爆笑してしまいました。それでも情熱的なプロポーズでした」

 結婚式は台湾・台北市の翡麗詩荘園(Chateau de Felicite)で4月16日に行ったが、すでに入籍は済ませ、新婚生活を開始して半年以上、経過した。

「彼は今も全く変わらず、優しくて、ロマンチックです」

 幸せいっぱいだった。(本誌・大塚淳史)

※週刊朝日オンライン限定記事