コンビニでは湖池屋のポテチが品薄に……
コンビニでは湖池屋のポテチが品薄に……

 大手菓子メーカーのカルビーと湖池屋が、一部のポテトチップスの販売休止と終了を相次いで発表した。昨年、北海道を襲った台風被害による、北海道産ジャガイモの収穫量の減少が主な理由だが、休売・終売をアナウンスされた中には人気商品も含まれたため、ファンに衝撃が走った。

 発表後、店頭やネットショップでは、ポテチが飛ぶように売れた。

「販売終了しない商品も、相乗効果で売れています」(都内小売店)

 買い占めや転売も活発になる。ネットオークションには大量のポテチが出品され、4月半ばには、東京・秋葉原の路上で、1袋800円という高額で、“闇ポテチ”のように販売される現象もおこった。

「無くなると聞くと、普段あまり食べていなかった人まで買いあさったりしますからね」

 ぽっちゃり系タレントの内山信二さんも、今回のポテチショックには、驚きを隠せない。

「季節物や葉物の野菜などが不作になるニュースは何度も見ますが、ジャガイモは大丈夫だろうというイメージがあっただけに、それもまた、ショックです」

 この“ポテチショック”について、カルビーは、コメントすることでさらなる買い占めにつながる可能性もあるとのことで、取材には応じてくれなかった。

 湖池屋は、高級感を打ち出した新製品「KOIKEYA PRIDE POTATO」シリーズが売れすぎて生産が追い付かなくなったことを週刊朝日3月17日号で報じたばかり。

 今回休売・終売となる商品の基準について聞いてみたところ、「PRIDE」シリーズはじめ、「ポテトチップス のり塩」や「カラムーチョ」などの“ムーチョシリーズ”など、人気定番商品の供給を最優先に考えた結果だとのことだった。

 今後の休売商品の販売再開の見通しはどうなのか。

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