そこでは馬術部による体験乗馬会が催されていたのだ。30分ほど並んだあとに、愛子さまはヘルメットと赤いベストを着用。

 部員が手綱を引くなか、7歳の雄馬「薫桜」にまたがり馬場を一周した。

天皇陛下も高等科在学中は馬術部に在籍し、昭和26年には主将として関東リーグ戦に出場し優勝を果たした実績があります。皇居に参内した際に、話題にあがるかもしれませんね」(皇室ジャーナリスト)

 馬にまたがる愛子さまの周りにお友達が集まり、またまたカメラでパシャリ。

 この日、都内の最高気温は26度まであがり初夏の日差し。

 周りにいる護衛官らからは、やや疲れ気味の表情が見てとれたが、疲れ知らずのJK(女子高生)、愛子さまたちは、軽快な足取りで坂道を上りキャンパス中央へ戻る。

 愛子さまは、例年立ち寄る公益財団法人アイメイト協会による盲導犬体験のコーナーへ。

 アイマスクをつけて盲導犬と10メートルほど歩く。体験を終えると係員の説明を聞いている。東宮御所ではと一緒に「由莉」という雑種犬を飼っている愛子さま。しゃがみこむと、慣れた様子で、盲導犬の頭やおなかを何度も何度もなでる仕草を見せた。

 そして、募金箱を持つ視覚障害のひとたちの前に行くと、愛子さまはピンクのお財布から千円札を出した。

 すこしだけ恥ずかしそうにしながら、募金箱にそれぞれ、千円札を計3枚ほど、そっと入れたのだった。

 午後4時。「オール学習院の集い」の終了時刻を回り、各コーナーは、テントをたたみ出した。ゴミを清掃するワゴンが走り回り、お開きの空気が漂う。しかし、帰る気配を見せない愛子さまご一行。後片づけに入った縁日コーナーに滑り込む。

 学習院OGらしき上品な老婦人が、「もう終了時間よ。(皇族だからといって)特別扱いはなしよ!」、と大きな声で叱り飛ばすものの、愛子さまとお友達は怯むことなく、射的のコーナーに挑戦。

 愛子さまは、玩具の銃を勇ましく構え人型の標的を狙う。と、夕方の風で的がパタパタと倒れるアクシデントに、苦笑いをしつつ数発を命中させる。

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