西武が変わった? 東尾修が指摘する「辻野球のこだわり」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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西武が変わった? 東尾修が指摘する「辻野球のこだわり」

連載「ときどきビーンボール」

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週刊朝日#東尾修

走攻守すべてに一球にこだわってきたのが辻監督だ (※写真はイメージ)

走攻守すべてに一球にこだわってきたのが辻監督だ (※写真はイメージ)

 西武ライオンズの元エースで監督経験もある東尾修氏は、今季から西武を率いる辻新監督について語る。

*  *  *
 一生の宝物になる体験になった。4月4日。私が在籍した西武の本拠地開幕戦となるオリックス戦の試合前セレモニーで娘の理子、孫の理汰郎と親子3代の始球式をさせてもらった。これまでの野球界で、こんな貴重な体験をさせてもらった野球人はいたかな。今年から球場名にもなっているメットライフの方々、西武球団に感謝申し上げたい。

 理子は本当にうれしそうだった。父親がかつて投げていた球場のマウンドから始球式ができて感激していたな。そして理汰郎。一生懸命投げていた。私としても、野球の仕事をしている私の姿を実際の目で見せてあげることができた。

 理子と理汰郎はスタンドから観戦した。その経験は4歳の孫にとって大きいものとなるだろう。これだけ多くの人が野球を見に来てくれることを知っただけでも貴重だと思うよ。

 前日には少しは練習しようとキャッチボール場所を探したが見つからない。あらためて子どもたちが野球をする環境が身近に減っていることを痛感した。近場の公園もすべてキャッチボール禁止となっているし、小学校などのグラウンドは在校生でないと利用しづらい。そんなことも感じながらの始球式だった。

 私事の話はここまでとして、西武は3月31日の開幕・日本ハム戦(札幌ドーム)で素晴らしい勝ち方をした。単なる1勝ではなく、こうやれば得点できるという成功体験を得られたのは大きい。これこそ辻新監督のやりたい野球なのだろうと思うのが、二回の先制点に見えた。1死二、三塁から木村文の遊ゴロで三塁走者の中村は投球の瞬間に第2リード(リードに続き、投球の後に2、3歩ステップすること)をしっかりとり、バットに当たった瞬間に完璧なスタートを切った。捕手のミットをよけるスライディングといい足で1点を奪った。4番打者にまで走塁の意識が浸透していると感じたよ。


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