フジマキが格差是正を危惧 「行き過ぎ」は避けるべき (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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フジマキが格差是正を危惧 「行き過ぎ」は避けるべき

連載「虎穴に入らずんばフジマキに聞け」

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今年の春闘。格差是正のあり方は労使でも議論になる (c)朝日新聞社

今年の春闘。格差是正のあり方は労使でも議論になる (c)朝日新聞社

 格差が広がり、是正を進めようとしている日本。“伝説のディーラー”と呼ばれた藤巻健史氏は、「行き過ぎた格差是正」の危険性とともに、どの程度まで是正するか検討する必要があると説明する。

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「私が子供の頃はね~」と昔話を始めると、秘書のアベは「石器時代の話ですね~」と反応する(私は66歳。そんなに年寄りではないわい!)。

 通っていた小学校は中流家庭以上の子が学ぶ学校だったと思うが、電話のない家も多く、連絡網には(呼び出し)と数多く付記されていた。丸い石炭ストーブが教室に鎮座し、朝、石炭をくべる当番があった。

 6歳のとき、新しく建てた家が水洗便所になったのは自慢だった。新聞紙を切ったトイレットペーパーは以後、使えなくなった。風呂の水は張りっぱなしで、取り換えるのは数日に一度。タクシーに乗るのは短距離でも大変な散財という感覚だった。来客時に出前のすしをとるのは、わが家の一大行事。うれしかったことを今でも思い出す。

 私の父は東芝勤務のサラリーマンで、こんな生活でも中の上の世帯だったと思う。当時、日本国民の間の格差はあまりなく、みな平等に貧しかった。

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 参議院財政金融委員会で3月21~23日、「税制改正案」を論議した。

 所得税、相続税について議論すると、「格差是正のため、所得分配機能の強化」という話が何かと出てくる。税制に限らず、「格差是正のため」という理由を金科玉条としていろいろな法律が成立していく。その格差の指標として、ジニ係数が使われることが多い。

 そこで、23日の委員会で「可処分所得が2億円、5千万円、5千万円の3人しか国民がいないA国の等価可処分所得のジニ係数はいくらか?」と聞いてみた。ちなみに、ジニ係数は数字が大きいほど格差が大きいことになる。答えは0.333。日本の平成26年の等価可処分所得のジニ係数は0.281だから、A国は日本よりも格差が大きいことになる。


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