名門上野学園内紛収まらず 解雇処分の名ピアニストが反論

週刊朝日
 名門音楽大学の上野学園大学(東京)で、有名ピアニストでもある横山幸雄教授が、3月13日付で解雇処分を受けた。

 横山氏は本誌の昨年9月2日号で、大学の経営母体である上野学園での石橋家の乱脈経営を訴え、昨年8月には東京地検と上野署に背任罪で刑事告発した。横山氏はこう語る。

「私は19年間勤めてきました。教えた生徒たちは騒然とし、混乱状態です」

 横山氏は「盲目のピアニスト」辻井伸行氏の恩師で、最年少でショパン国際ピアノコンクール第3位に入賞。世界的なピアニストとして知られている。学園のあり方にも鋭敏で、経営の健全化を求めて立ち上げた「新しい上野学園を作る会」の代表を務め、SNSなどで実態を発信してきた。

「告発した問題は第三者委員会により、『調査報告書』として昨年12月にまとめられました。学園に対して、全文公表してほしいと言っても、頑なに応じません。自分たちで作った『理事への報酬及び関係会社との取引に関するご報告』という文書をホームページ上に公表し、幕引きしようとしています」(横山氏)

 横山氏は文部科学省に公文書開示請求し、70ページに及ぶ調査報告書を入手した。

「調査報告書には、前理事長の石橋慶晴氏や母親による経営が『不透明な取引』とか『適切性を欠く』と指摘されています」(同)

 報告書によれば、学園は昨年8月まで、石橋前理事長が代表を務めるファミリー企業に清掃や食堂の運営などを業務委託し、同業他社に仮に委託したのと比較して、「業務委託金額の差額は8億4千万円程度という金額が一応得られる」。

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