「WBC」準決勝進出も上出来 侍ジャパンの燃え尽き症候群 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「WBC」準決勝進出も上出来 侍ジャパンの燃え尽き症候群

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週刊朝日
アメリカに敗れ、グラウンドを見つめる侍ジャパン (c)朝日新聞社

アメリカに敗れ、グラウンドを見つめる侍ジャパン (c)朝日新聞社

 WBC準決勝で敗れ、成田空港に帰国した侍ジャパンのメンバーを、出迎えた約200人のファンがねぎらった。

「日本で行われた1、2次ラウンドを無敗で勝ち進んでファンが盛り上がり、視聴率も良かったですからね。世界一奪還こそならなかったものの一応の成功をみた、と言えるでしょうね」(ベテラン記者)

 ここで謝っておかなければならない。先月、日本ハムの大谷翔平選手が侍ジャパンメンバーから外れた時点で、本誌は“投手力に不安”“日本で行われる2次ラウンドでの敗退が確定的”と報じたからだ。

 言い訳がましく日本ラウンド突破の要因を探していくと「大谷の離脱で、よりまとまった」という見方が多い。一方で、こんな現実的な分析もある。

「1次ラウンドを突破すると予想された韓国の代わりにイスラエルが勝ち上がってきたのがラッキーでした。韓国の選手にとって五輪とW杯は兵役免除対象で、WBCは例外的に対象になったことはあるが、基本的には対象外。だからモチベーションが低いんです。キューバも目ぼしい選手はメジャーに行ってしまってて選手層が薄い。日本は相手に恵まれたんです」(スポーツ紙デスク)

 そんな背景もあって決勝ラウンドに勝ち上がった日本。打ち勝つことでファンは盛り上がったが、準決勝で対決したレベルの高いアメリカの投手陣を打ち崩すことはできなかった。

「東京のとき(2次ラウンドまで)の投手とはランクが違っていた。動くボールのスピードと、動く幅が違う。打線に関しては1点差以上のものを感じた」

 小久保裕紀監督が口にした言葉が現実なのだ。

 さらに心配なのは、選手たちの燃え尽き感だ。

「WBCで名前を売ったと言えるのは、なぜ彼が日本を代表するチームのレギュラーなのかわからないまま起用され続けているうちにラッキーボーイになった巨人の小林誠司捕手ぐらい」と笑うスポーツ紙デスクは、続けてこう言った。

「投手だと防御率が9.82だった則本昂大(楽天)と同7.71の石川歩(ロッテ)。彼らはシーズンが開幕しても引きずってしまうんじゃないですか? 野手も、準決勝で痛いエラーをした二塁手の菊池涼介は日本ラウンドでの大活躍が吹っ飛んでしまった感じ。総じて去年の大活躍ぶりとは対照的に目立たなかったカープ勢が心配ですよね」

 侍たちを応援するのは、むしろこれからなのだ。

週刊朝日 2017年4月7日号


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