田原総一朗「籠池氏の『捨て鉢のケンカ』を買った安倍首相」 (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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田原総一朗「籠池氏の『捨て鉢のケンカ』を買った安倍首相」

連載「ギロン堂」

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国会で答弁する安倍首相

国会で答弁する安倍首相

 自民党の議員は、昭恵氏が100万円寄付した事実はなく、籠池という人物がいかに信用できないかを際立たせようとしたが、逆に昭恵氏が100万円を寄付した状態が具体的になった。籠池氏に小学校を建設する資金がなかった、と細かく追及したことで、そんな森友学園の小学校開校を認可した大阪府の責任が問われることにもなった。

 籠池氏によれば、小学校の土地の賃借について昭恵氏に助けてもらおうと留守番電話にメッセージを残したところ、経産省出身の夫人付職員からファクスが届いたという。昭恵氏は籠池氏から頼まれてはいないと否定したが、籠池氏が秘書に直接頼むなんてことがあるのだろうか。

 さらに、小学校設立の認可については、元大阪府議会議長を通じて、松井一郎大阪府知事側に働きかけをしていたとも証言した。そして最後の段階で、その松井知事にハシゴを外された、とも言う。

 そして、国有地の価格が評価額の7分の1以下になったことについて、籠池氏は「神風が吹いたのだろう」と言い、政治家の介入を認めた。何人かの政治家の名前をあげたが、いずれも影響力を行使できるような政治家ではない。籠池氏は、戦略的にとぼけているのではないか。

 23日の証人喚問は、疑惑が深まり、これが真相追及のスタートである。それにしても、24日には迫田英典国税庁長官、武内良樹財務省国際局長を参考人招致したが、なぜ「私人」の籠池氏を証人喚問しながら、官僚たちは参考人招致なのか。納得できない。

週刊朝日  2017年4月7日号


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田原総一朗

田原総一朗(たはら・そういちろう)/1934年、滋賀県生まれ。60年、早稲田大学卒業後、岩波映画製作所に入社。64年、東京12チャンネル(現テレビ東京)に開局とともに入社。77年にフリーに。テレビ朝日系『朝まで生テレビ!』『サンデープロジェクト』でテレビジャーナリズムの新しい地平を拓く。98年、戦後の放送ジャーナリスト1人を選ぶ城戸又一賞を受賞。早稲田大学特命教授を歴任する(2017年3月まで)。 現在、「大隈塾」塾頭を務める。『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)、『激論!クロスファイア』(BS朝日)の司会をはじめ、テレビ・ラジオの出演多数

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