妻:でも大歓迎で、第一声が「うちの娘でいいんですか?」でした。

夫:これが大きかったですね。反対されるか、歓迎されるかでは、全く違う。おかげで今も、みんなで旅行やカラオケに行って、仲良くしています。

妻:みんなに、ゆうちゃんゆうちゃんって呼ばれてね。

――13年3月、晴れて式を挙げる。当初は小規模のはずだったようだが……。

夫:僕は2度目の結婚なので、人数を絞って、小さな場所で式を挙げようと思ったんです。

妻:式は、中目黒のゲストハウスでした。

夫:でも絞るのは、なかなか大変だった。そこで、家も新築したので、新築祝いのパーティーを自宅ですることにしました。

妻:その案内に、サプライズもあるよって書いて、そこで私を紹介してくれたんです。それでも1回じゃ、人が入りきらなくて……。

夫:結局3日連続、70人ずつ呼びました。一気に呼ぶと、新築の家も嫁さんも、見られないですからね。

妻:毎回、タキシードとウェディングドレスを着て、ケーキカットもやったんですよ。

夫:ケーキは、僕の娘が毎回作ってくれてね。

妻:私より一つ年上と一つ年下の義理の娘が2人、受験生の義理の息子がいます。下の娘さんが、式ではケーキを作ったり、DJをしたりして、盛り上げてくれました。

夫:さらに今度は、ゆうゆう絵本講座と通信講座の生徒さんたちも招いて、4回目。結局5回、式を挙げたようなものですね。

妻:結婚式の時には、絵本を作って、配ったんです。

夫:うちののノンピが、僕たちのなれそめを紹介してくれる本です。あちこちで同じ質問されるならと、それを配ったんですよ。

「38歳下の妻が『付き合う時もグッときた』、絵本作家のセリフとは」へつづく

週刊朝日  2017年3月31日号より抜粋