東尾修、WBCを「今までとはまったく別物の戦いになる」と指摘 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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東尾修、WBCを「今までとはまったく別物の戦いになる」と指摘

連載「ときどきビーンボール」

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週刊朝日#東尾修
イスラエルに勝利しタッチを交わして喜ぶ日本の選手たち=3月15日 (c)朝日新聞社

イスラエルに勝利しタッチを交わして喜ぶ日本の選手たち=3月15日 (c)朝日新聞社

 WBCで順調に勝利を重ねる侍ジャパン。西武ライオンズの元エースで監督経験もある東尾修氏が準決勝以降の戦い方の違いを語る。

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 WBC開幕前に心配した侍ジャパンだったが、杞憂に終わった。1次ラウンドも3連勝、そして2次ラウンドも3連勝。国際大会でこれだけ勝利を重ねられるのは単なる偶然ではない。

 私は以前から国際大会においては、ローテーション、選手の起用法はコンディション優先で、すべては勝利のために決断すべきだと言ってきた。侍ジャパンが常設化されたことによって、寄せ集めではない強さがチームに浸透しているだろうから、選手も起用法が定まらないことに対する不満は少ないだろうと考えていた。

 そんなことを改めて言わなくても小久保監督には覚悟が備わっていたな。監督という職業は、結果によってしか評価されない。代表監督ならなおさらだ。だったら、自分で納得する決断をいかにできるか。その点、1次ラウンド初戦のキューバ戦の石川、則本の状態を見て、当初則本が行くとみられていた2次ラウンド初戦のオランダ戦先発を石川に切り替えた。15日の2次ラウンド第3戦のイスラエル戦の先発は千賀。「救援のジョーカー的存在」とみられていた投手を思いきって先発に使った。勇気ある起用は相乗効果を生む。千賀は5回1安打無失点で応えた。準決勝、決勝でも千賀を先発起用できる選択肢が生まれた。

 打線にも攻めの姿勢を貫いた。1次ラウンドで結果が出た打線だったが、オランダ戦では1番に田中を起用。秋山も通算4戦目で初めてスタメンで使った。結果が出ているものを変えて動かすことには勇気がいる。確かな眼力と、選手からの信頼感がなければいけない。好転させるには勝利しかない。一つひとつ白星を重ねることで、チームに一体感が生まれていると感じるよ。

 筒香が打てなくても、中田が打つ。そして1次ラウンドはあまり調子の出ていなかった山田、坂本も本来の姿になっている。心配なのは青木だが、世界一となった2009年大会のイチローも2次ラウンドまでは低調だった。大会前は3番に入っていたが、1番にして、決勝ではV打含む4安打。現在3番を務めている青木の使い方が打線では準決勝のポイントになるだろうな。


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