フジマキ氏「米国の利上げは最後ではない」日米の“金利差”シナリオとは? (2/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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フジマキ氏「米国の利上げは最後ではない」日米の“金利差”シナリオとは?

連載「虎穴に入らずんばフジマキに聞け」

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ワシントンにあるFRBの本部(2014年撮影) (c)朝日新聞社

ワシントンにあるFRBの本部(2014年撮影) (c)朝日新聞社

 FRBも現在、CPI上昇率の低さにとらわれて引き締めが遅れているように思えてならない。FRBは2004年6月から06年6月まで17回連続、25bpずつ利上げした。その二の舞いにならないとも限らない。当時、政策金利は1.0%から5.25%まで上昇。05年はなんと年8回も利上げしたのだ。

 ここまで過激ではないかもしれないが、米国ではマーケットの予想以上に利上げが激しくなる可能性も十分にありうると思う。

 一方で、日銀は16日の金融政策決定会合で、金融政策の現状維持を決めた。日銀は利上げの手段を持たず、日米の金利差は今後ますます開いていくだろう。

 日本国債10年物の現在の利回りがおよそ0.08%なのに対し、米国債は約2.5%。米国債を買えば、日本国債よりも年2.5%分多くの利息を得られる。10年間で25%分となる。その分は、為替で損してもカバーできる(複利で考えなくてはならないので、ここまで単純ではないが)。

 金利差5%分となれば、10年間で50%分になる。為替でドル円のレートが半分にならないならば、米国債を買うほうが有利だ。日米金利差が広がるほど、ドルを買ってドル債への投資は増える。ドル高円安が進行する、と私が考える理由の一つである。

週刊朝日 2017年3月31日号


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藤巻健史

藤巻健史(ふじまき・たけし)/1950年、東京都生まれ。モルガン銀行東京支店長などを務めた。2013年7月の参院選で初当選。主な著書に「吹けば飛ぶよな日本経済」(朝日新聞出版)、新著「日銀破綻」(幻冬舎)も発売中

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